メモ内のリンクをタップで開くか、ロングプレスで開くか
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メモアプリのリンクは、タップで開くと編集できません。ロングプレスで開くようにしたら、今度は開き方に気づいてもらえませんでした。レビューで両方向の不満を受けて、表示モードと編集モードを分けるところに落ち着くまでの記録です。
ジレンマ
メモアプリで URL を扱うと、誰もが一度はぶつかる設計問題があります。僕も何度もひっくり返しました。
- リンクをタップで開く → メモを編集したい時に困る(リンク部分を編集できない)
- リンクをタップで編集 → URL を開くにはどうする?
この「リンクをどう扱うか」だけで、UX が大きく変わります。
最初の実装: タップで開く
最初のバージョンは素直でした。リンクをタップしたらブラウザを開く。標準のメモアプリ(Apple Notes)と同じ挙動です。これでいいと思っていました。
ところがレビューが届きます。URL の途中を直したいだけなのに Safari が開いてしまう。コピペした URL の末尾を消したいだけなのに開かれてしまう。要約するとそういう不満で、複数の人から同じ内容でした。言われてみればそのとおりです。
次の実装: ロングプレスで開く
次は「タップで編集、ロングプレスでブラウザを開く」に切り替えました。これで編集の問題は解決です。
そして新しいレビューが来ます。今度はリンクの開き方が分からない、という内容です。タップしても開かないこと自体を疑問に思う人がいたのです(片側の穴を埋めて、反対側に穴を開けていました)。
ヒントの提示
リンクの色(青)に、うっすらアンダーラインを引きました。あわせて初回タップ時に、トーストで「リンクをロングプレスで開けます」と一度だけ出します。
この「初回だけ表示」が意外と効きました。その種の質問はレビューから減りました。
表示モードと編集モードを分ける
上の改修と合わせて、メモ画面を「表示モード」と「編集モード」に切り分けました。
- 表示モード: タップでリンクを開く
- 編集モード: タップで編集、ロングプレスでリンクを開く
これが現状の最適解です。コミット履歴には Change link interaction: tap to edit, long press to open link と Enable clickable links in memo view mode が並んでいます。ここへたどり着くまでの行ったり来たりが、そのまま残っています。
教訓
- 「直感的」は文脈で変わる。絶対の正解はない
- モードを分ければ、ユーザーの期待値もモードごとに変えられる
- 選択肢が複数あるときは、初回ヒントで認知を補助する
メモアプリのリンクひとつに、ここまで考えるのか。長く運用しているアプリの、いちばん面白いところです。