スラッシュコマンドとスキルで定型作業を自動化

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Claude Code のスラッシュコマンドとスキル機能を活用すると、定型作業はほぼワンコマンドで終わります。TDD サイクルや多言語化を自作スキル化した実例を紹介します。

スラッシュコマンドの基本

Claude Code には /loop/sc:analyze/tdd-cycle のようなスラッシュコマンドが用意されています。これらは「スキル」と呼ばれる、再利用可能な手順テンプレートです。

会話中に /<skill-name> と打つと、そのスキルが呼び出され、定義された手順に従って Claude Code が動きます。

自作スキルの書き方

スキルは ~/.claude/skills/<skill-name>/ 配下に置きます。最小構成は次の通り。

~/.claude/skills/
  my-skill/
    SKILL.md         # スキルの仕様と手順
    templates/       # 必要に応じてテンプレートファイル

SKILL.md の冒頭に YAML frontmatter で名前・説明・トリガーを書き、本文に実行手順を書きます。

---
name: my-skill
description: 自作スキルの説明
---

## 手順
1. ...
2. ...

TDD サイクルをスキル化した話

私は和田卓人さんの TDD(レッド・グリーン・リファクタリング・コミット)を実践しているので、これをスキル化しました。/tdd-cycle と打つと、Claude Code が次の流れで動きます。

  1. レッド: 失敗するテストを書く
  2. グリーン: テストをパスさせる最小限のコードを書く
  3. リファクタリング: テストを保ったままコード品質を上げる
  4. コミット: git add & git commit で進捗を保存

手順を毎回口頭で説明する必要がないので、テストファーストの実装が格段にラクになります。

実際の ~/.claude/skills/tdd-cycle/SKILL.md は次のような中身です。frontmatter にトリガー条件、本文に各フェーズの行動指針を書きます。

---
name: tdd-cycle
description: TDD(レッド→グリーン→リファクタリング→コミット)を 1 サイクル回す
triggers:
  - 新規機能の実装
  - バグ修正で再現テストが必要なケース
---

## Phase 1: Red
- 失敗するテストを 1 つだけ書く
- 実装はまだ書かない
- `flutter test` で RED を確認する

## Phase 2: Green
- テストを通すための最小コードのみ
- 余計な機能追加は禁止

## Phase 3: Refactor
- 命名・重複・責務を整える
- すべてのテストが GREEN を維持

## Phase 4: Commit
- `git add -A && git commit -m "<日本語の要約>"`
# 会話中にこう打つだけ
/tdd-cycle 新しい RecordingRepository.deleteOldRecordings() を実装

ASO 最適化もスキル化

アプリのストアメタデータ多言語化も、/aso-metadata というスキルにまとめています。日本語を基準に、英語・中国語簡体字・韓国語の 4 言語分の「タイトル」「サブタイトル」「説明文」「キーワード」を生成し、文字数制限もチェックする手順です。

リリースのたびに同じ作業をするので、スキル化の効果が高い領域です。

/loop も組み合わせると、長時間走るタスクを定期的に回せます。たとえば「リリース後の Crashlytics を 1 時間おきにチェック」なら次のように書けます。

# 5 分おきに deploy 状況をチェック
/loop 5m /sc:troubleshoot deploy をチェックして異常があれば報告

# モデルが自分で適切な間隔を決める
/loop /aso-metadata 新しい言語のキーワードを最適化

多言語ローカライズもスキル化

Flutter アプリの 14 言語対応も /localize というスキルでまとめています。

  • 日本語の文字列を基準に、不足言語のエントリを洗い出す
  • 各言語の .arb ファイルに翻訳を追加
  • 翻訳の整合性チェック(プレースホルダの数など)

手で 14 ファイルを開いて編集していた時代に比べると、リリース 1 回あたり 1〜2 時間は浮きました。

スキル化の目安

何でもスキル化すればいいわけではなく、以下の条件を満たす作業がスキル向きです。

  • 月に 1 回以上やる
  • 手順がほぼ固定
  • 入力・出力が明確

逆に、毎回違う判断が必要な作業(アーキテクチャ設計など)はスキル化しないほうがいいです。

まとめ

  • スキルは ~/.claude/skills/<name>/SKILL.md で定義
  • TDD サイクル、ASO 最適化、ローカライズなど定型作業をスキル化
  • 月 1 回以上やる固定手順がスキル向き
  • 「毎回違う判断」が必要な作業はスキル化しない

スキル機能は、Claude Code を「自分専用のツールチェーン」に育てるための仕組みです。書けば書くほど、自分の作業がラクになっていきます。